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2025年11月10日

試合レポート:皇后杯1回戦 ディアヴォロッソ広島 vs FCふじざくら山梨

1回戦
2025年11月8日 10:30 Kick Off みやぎ生協めぐみ野フットボール場 Aグラウンド
ディアヴォロッソ広島 vs FCふじざくら山梨

DR広島.25.11.8.png
山梨.25.11.8.png

試合結果:
ディアヴォロッソ広島 0-1 FCふじざくら山梨

ゴール:
FCふじざくら山梨(38分 脇田 紗弥)

詳細情報:
こちら

監督・選手からのコメント:【ディアヴォロッソ広島】

岩田 純児 監督
皇后杯1回戦は、宮城県での試合となりました。チームとしてはまず、東日本大震災から14年が経過したこの地でプレーをする意味を考え、当たり前のように見える日常が決して当たり前ではないことを改めて心に刻み、ピッチに立ちました。
相手をリスペクトし、サッカーをリスペクトする。そして"勇敢に闘う"ことを全員で共有して試合に臨みました。立ち上がりからマイボールの時間を増やすために、全体の距離感をコンパクトに保ちボールを保持し、トランジションの強度を高めることを意識しゲームに入りました。守備では高い位置からのプレスを実行し、ボールを奪ってからのショートカウンターで素早く相手ゴールを狙いにいきました。
相手のビルドアップに対しは、前線から連動したプレスで主導権を握る時間帯も多くありましたが、奪った後のプレー精度と判断の部分に課題が残りました。
一瞬の隙を突かれての失点や、対応の遅れからピンチを招く場面もあり、試合を通して相手のクオリティの高さを感じる展開となりました。それでも選手たちは最後まで諦めることなく、チームとして粘り強く戦い続けてくれました。
この敗戦の中にも多くの課題と収穫があり、皇后杯という舞台で感じた自分の課題を選手一人ひとりが次に繋げるために真摯に向き合っていくことが何より大切だと実感しています。
この経験を糧に、来シーズンはより攻撃的に、そしてより力強く成長した姿で、再びこの舞台に戻ってきたいと思います。
最後に、遠く宮城県まで応援に駆けつけてくださったファン・サポーターの皆様、本日対戦いただいたチームの皆様、そして開催にあたりご尽力いただいた宮城FA関係者の皆様、運営でご協力いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

GK 1 秋庭 未奈
今シーズンのリーグで2回対戦があるFCふじざくら山梨さんとの皇后杯初戦でした。
リーグ戦が終わり、約3週間の準備期間を経て迎えた皇后杯では、「パスを繋いで崩し、勝ち切る」というテーマを掲げて練習に取り組んできました。
前半の立ち上がりから、自分たちの目指すパスサッカーを表現できたと思います。一人ひとりの距離感も良く、連動しながら攻撃を組み立てる場面を今まで以上に多く作ることができました。しかし、前半にカウンターからの失点で0-1と苦しい展開になってしまいました。
後半得点を目指しましたが、取りきれず悔しい敗戦となりました。
それでも、皇后杯やリーグで積み重ねてきたものを次に繋げられるよう、また前向きに取り組んでいきます。

DF 5 長野 栞奈 (Cap.)
まずは、復興の街である宮城県を訪れ、プレーができたこと、そして最高の環境でプレーができたことを嬉しく思います。宮城県の皆様、関係者の皆様ありがとうございました。
試合は、立ち上がりからマイボールを大切にすることにチャレンジし、良い崩しができた場面もありましたが、相手の抜け出しから失点を許してしまいました。一瞬の隙を作ってしまったと思います。その後のピンチは全員で体を張って守り、押し込む場面も多くありましたが、なかなかシュートまでいくことができず、0-1で敗退となりました。
チーム全員で勝利に向かって戦ったこと、自分たちの可能性にチャレンジしたことは大きな成果だと思います。もっとこのチームでサッカーがしたかったという気持ちが大きく、最高のチームメイトとのチャレンジが終わってしまったことが、今はただただ悔しいですが、今回の経験を忘れることなく、さらに成長していきたいと思います!
ありがとうございました。


【FCふじざくら山梨】
平山 茶久美 監督
Q)今日の試合を振り返って
「まずは、東北の地まで足を運んでくださったサポーターの皆さんには本当に感謝しています。簡単な試合ではありませんでしたが、まず勝ち切れたということが一番大きいです。選手たちも本当によく頑張ってくれて、自信に繋がる試合になったのではないかと思います。相手は同じなでしこリーグ2部のチームだったのでリーグ戦でも戦っていますが、システムの噛み合わせや準備してきたことなど上手くいかず、難しい展開でした。ただ、選手とコミュニケーションを取りながら修正し、後半は守備の安定感が出ました。攻撃面では得点できたのは良かったですが、もう少し自分たちのサッカーを出せる展開にしたかったというのが正直なところです。」

Q)課題について
「攻撃はもっと横に触れればよかったと思います。深さは取れていたとは思いますが、幅を上手く使えず、もちろん中盤の相手のプレッシャーの速さはありましたが、その中でも逆にもっていければよかったなと思います。また、相手のゴール前でプレーする所はもっと深く入っていきたいですし、シュートを振り切るとか、迫力をもっと出したいですね。そういったところは日々のトレーニングでも継続して取り組んでいる部分なので、課題としてこれからも取り組んで行きます。準備してきたことがすべて表現できたわけではありませんが、相手の対策に対してピッチ上でどう修正できるかが重要です。その点では、今日の試合は選手たちがよく考えてプレーしてくれたと思います。」

Q)次の試合に向けての意気込み
「常にチャレンジャー精神を忘れずに、ただしっかりトライするところはトライするってところで滅多に公式戦で戦える相手ではないので胸を借りながら、でも自分達も強気に色んなことをチャレンジしていく、チーム全体でゲームを作って行きたいと思います。とにかく多くのチャレンジをお見せ出来ればなと思います。」


FW 14 脇田 紗弥
Q)今日の試合を振り返って
「負けたら終わりという一発勝負の中で、全員がふじざくららしいサッカーとは何かを考え今日まで向き合ってきました。リーグ戦が終わってからのトレーニングマッチや日々の練習で積み上げてきたことをこの舞台で発揮しようという気持ちで臨みました。立ち上がりは相手のペースになってしまい苦しい時間が続きましたが、焦らずに自分たちのリズムを徐々に掴んだからこそ得点につなげられました。後半は相手に押し込まれる時間が多く、パスミスも目立ちました。次の試合に向けては、まず止める・蹴るといった初歩的なプレーの精度をもっと高めていく必要があると思います。特に次の相手・ノジマステラは技術も強度も高いチームなので、自分たちのサッカーを貫く姿勢は大事にしつつも、その中でどれだけ正確に、確実にプレーできるかが重要だと感じています。

Q)ゴールシーンを振り返って
「あさひ(小鍜治)がオフサイドにかからないタイミングで駆け引きをし、絶好のタイミングでパスを出してくれて、キーパーと1対1の場面を作れました。距離は少しありましたが、ドリブルで運びながら「ここしかない」というタイミングでシュートを打ちました。正直ギリギリのシュートでしたが、入ってほっとしました。これまでの試合で、自分の決めた1点だけで試合に勝つという経験がなかったので、今日はそれができたのがすごく嬉しかったです。ただ、キーパーに触られてしまったので、もっとシュートを極めたいなと思いました。」

Q)次の試合に向けての意気込み
「今年の目標のひとつが「WEリーグのチームと対戦すること」でした。その舞台に立てることをありがたいと思っていますし、思い切ってチャレンジしたいです。自分たちのサッカーを恐れずに貫いて、チャンスがあれば積極的にゴールも狙っていきたいです。そして、どんな状況でも全員で前を向き、ふじざくららしい戦いを最後までサポーターの皆さんに見せたいと思います。」


DF 3 加村 ななみ
「前半は相手のペースになる時間が長く、苦しい展開でした。ですが、全員で集中して粘り強く耐えることができたと思います。前線が先制点を取ってくれてからは、チーム全体が少し落ち着いて、自分たちの時間を作ることができました。後半は守る時間が多かったですが、「絶対に勝ち切る」という強い気持ちを全員が持っていたので、最後まで集中して守り切れたのは大きかったです。自分自身このスタジアムで試合をするのは大学1年生以来で6年ぶりでした。当時の友人や先輩・後輩も観に来てくれて、懐かしさもあっていつも以上に楽しくプレーが出来ました。緊張はしないタイプで、今日は負けたらこのメンバーでサッカーができるのは終わりという試合だったので、そういう意味での気持ちは強かったです。でも、特別に緊張するというよりは、集中してやるべきことをやるという感覚でした。」

Q)課題や良かった点は?
「課題としては、前半の守備のはまり方がうまくいかなかった時に、ピッチの中で自分たちで修正できなかったことです。状況判断やポジションの修正をもっと速くできれば、苦しい時間を短くできたと思います。良かった点は、やはり90分を通して無失点で終えられたことです。声もかけ合いながら、全員で集中して守りきれたのでそこは次にも繋げていきたいです。DFラインの高さも保てていたかなと思うのでそこも良かった点です。」

Q)次の試合に向けての意気込み
「まず約100名のサポーターの方が宮城まで駆けつけてくれて、試合中も声援がすごく力になりました。本当に心強かったです。次はカテゴリーが2つ上のWEリーグ所属ノジマステラとの対戦になりますが、失うものは何もありません。思い切って自分たちのサッカーをぶつけていきたいです。レベルの高い相手と戦えるチャンスを楽しみに、残りの1週間しっかり準備して挑みます。」

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