2回戦
2025年11月15日 13:30 Kick Off テクノポート福井スタジアム
ノジマステラ神奈川相模原 vs FCふじざくら山梨

試合結果:
ノジマステラ神奈川相模原 3-2 FCふじざくら山梨
ゴール:
ノジマステラ神奈川相模原(62分 笹井 一愛、70分 根府 桃子、73分 岸川 奈津希)
FCふじざくら山梨(56分 成迫 実咲、90+1分 小鍜治 旭)
詳細情報:
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監督・選手からのコメント:【FCふじざくら山梨】
田口 友久 総監督
Q)今日の試合を振り返って
「今日の試合は、私たちにとって「失うものがないチャレンジ」だったと思います。その中で、自分たちのフィロソフィーである感動が駆け抜けるフットボールをしっかり表現しようという狙いでした。カテゴリーが2つ上の相手に対して、通用する部分・通用しない部分は当然あると分かった上での準備でしたが、選手たちは本当にチャレンジしてくれたと感じています。前半0-0で折り返し、守備の集中力も高く、ハーフタイムには「後半の入りを大事に」と伝えました。後半はPKを止めて流れを引き寄せ、得点までつなげられたのも、チャレンジし続けた結果だと思います。同時に、失点シーンなどは"WEリーグの基準"を見せつけられた部分でもあり、悔しさが強く残りました。ただ、今日の選手たちは持てる力をしっかり出し切ってくれたと思います。多くのサポーターが福井まで足を運んでくれた中で、勝利を届けたかった思いはありますが、僕らが表現すべきサッカーは見せられたと感じています。」
Q)収穫や課題は
「収穫として一番大きいのは"心の持ち方"です。1回戦・2回戦を比べても、1回戦は「勝たなきゃいけない」というプレッシャーが強く、2回戦は相手が格上だと分かっている中で、自分たちが良い意味でリラックスして挑めました。攻撃でも守備でも、できた部分は確かにありました。しかしWEリーグ相手にできたことがそのままなでしこリーグ2部でも通用するわけではないので過信してはいけないと思っています。失点の場面に関しては、基準の差を痛感しました。攻め込まれる展開自体は想定内でも、"攻め込まれた時の守備"の質は、もっと高めなければカテゴリーを上げていくことはできません。ただ、その中でも選手のチャレンジは評価していますし、今日の経験は間違いなくチームのこれからの糧になると思っています。」
Q)今シーズンの振り返りとと来シーズンへの思い
「この1年間で、チームは確実に成長したと感じています。怪我人が多く不安定な時期もありましたが、クラブとして目指すサッカーや自分たちの色は選手に伝わり始め、ベースは形成できてきました。ただ、まだベースは"大枠"の段階です。来シーズンに向けては、やりたいサッカーの基準をさらに細かく、精度高くすること、怪我の分析や、選手層の強化などクラブ全体でのレベルアップしなければいけません。今日の試合では、この魂を来シーズンへつないでいきたいし、まだまだ良くなれるチームだと思っています。皆さんが誇れるサッカーを体現できるよう、感動が駆け抜けるフットボールをお見せできるよう引き続き努力していきます。」
MF 4 小鍜治 旭
Q)今日の試合を振り返って
「前半を0-0で折り返し、守備も自分たちが準備してきた形をしっかり体現できたことは大きかったです。ハーフタイムでは「良い流れの時こそ後半の入りが大事」と全員で締めて臨みました。後半、もえかさん(米澤)がPKを止めてから流れを引き寄せ、なりさん(成迫)が先制点を決めてくれて、本当にチームとしては良い展開だったと思います。ただ、そのあと失点してしまい、「これがWEリーグのレベルなのか」と、私たちが憧れている舞台との差を痛感しました。得点シーンについては最後だったので押し込みたい時間でもありました。最後は意地じゃないですけど、あそこで決めれたのはとても良かったと思っています。正直、私は得点以外ほとんど何も出来なかったのですが個人として悔しさの残る試合でした。来季へ向けて自分自身やらなければいけないことがより明確になりました。」
Q)収穫や課題は
「収穫としては、強度・スピード・技術のすべてが私たちより一段上で、「上で戦うために必要なもの」が目の前で体感できたことです。課題は、パス・シュート・クロスなどの質を高める事です。
すべてにおいて相手が一歩上で、どれだけ粘ってもその隙を確実についてくる。私たちが2部で昇格を目指すチームになるためには、同じようにすべての質で一歩上回るチームにならなければいけないと感じました。」
Q)来シーズンに向けての意気込み
「今日の試合で、基礎を高める必要があると強く感じました。止める・蹴る・ドリブル・判断、そのすべてをもう一度見直し、個人としてレベルアップしなければいけません。昇格を目指す上で、個人の質を上げることは絶対条件です。来シーズン開幕時に「変わったな」と思ってもらえるように、オフシーズンから徹底して取り組みたいです。そしてまたWEリーグの舞台に立てるような選手へと成長していきたいと思います。」
FW 15 成迫 実咲
Q)今日の試合を振り返って
「負ければ終わりという試合で、全員が「絶対にジャイキリしてやろう」という気持ちで入りました。試合の入りからWEリーグの強さを感じましたが、前半を0-0で耐えながら、何度か自分たちもチャンスを作れたことはポジティブに捉えています。「このまま行ける、1点取ればチャンスがある」と思っていましたし、後半も強い気持ちでピッチに入りました。その中でもふじざくららしい「つなぐサッカー」を要所で出せたことは、この1年間積み上げてきた成果だと思います。 もちろんまだ個の強さや細かい部分で足りない部分はあります。でも、それは成長できる余地があるということ。来季の1部昇格に向けて、もっと戦えるチームになりたいと思います。」
Q)ゴールシーンを振り返って
「右サイドで崩して、あさひ(小鍛冶)からワッキー(脇田)へ、そこから自分へのパス。前が開いたのを見て、「ダイレクトで打てるボールが来たら振り抜こう」と思っていました。良いボールが来てくれて、自分の持ち味を出せたゴールだったと思います。得点後もチームで「もう1点取りに行こう」「自分たちのサッカーを続けよう」と声を掛け合っていました。WEリーグの相手に対して、自分たちの形からゴールを取れたことは自信になりました。」
Q)サポーターに向けて
「本当に遠い場所までたくさん応援に来てくださってありがとうございました。押し込まれて苦しい時間が続いても、1本跳ね返すたびに聞こえてくる声や歌が本当に力になりました。あの声があったから最後まで戦えたと思います。来シーズン、メンバーが変わっても「1部昇格を目指す」という目標は変わりません。今日得た経験を必ず持ち帰って、よりタフで賢く、そして1年間を通して"感動を届けるフットボール"ができるチームになって戻ってきます。これからも応援よろしくお願いします。」
一般社団法人日本女子サッカーリーグ 




